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04.USB device modeでのWi-Fi設定方法

USB device mode

USB device modeとは、マイクロUSBケーブルでPCとJetsonを接続することで仮想インターネットインターフェースが作成されることです。Jetson Nanoは電源をDCジャックにすることでこの機能を提供します。
この機能を利用するにはPCがドライバーをサポートしている必要がありますが、ドライバーをサポートしていないPCもあります。その場合は有線LANで接続してWi-Fiを設定するか、モニタとキーボード、マウスを接続してWi-Fiを設定する必要があります。

JetBotとPCをUSBケーブルで接続

マイクロUSBケーブルとPCを接続するとIPアドレスが割り振られます。

OLEDにIPアドレスは表示されません

このとき、JetBotは192.168.55.1の固定IPアドレスになります。この仮想インターフェースはOLEDの表示処理に入れていないため、OLEDにIPアドレスは表示されません。

USB経由では下記IPアドレスが割り振られます。

項目
JetBot 192.168.55.1
PC 192.168.55.100

PCからsshでJetBotにログインする

sshでJetBotにログインします。ユーザ名はjetbot、パスワードはjetbotになります。
sshクライアント環境が整っていない場合は、Secure Shell(Google製)を用いて、Chrome browserからsshでJetBotにログインします。 

Secure Shellのインストール

Chrome ウェブストアにアクセスし、Secure Shellをインストールします。

chromeウェブストアでSecure Shellを検索します。 ポップアップ表示が出てくるので、「拡張機能を追加」をクリックしてSecure Shellをインストールします。 同期の有効化は特に必要ありません。

Secure Shellの実行

ブラウザの右上にあるツールアイコンからSecure Shellを起動します。

JetBotにログイン

password
jetbot

JetBotにsshログイン成功。

JetBotをWi-Fiルータに接続

JetBotのターミナルでWi-Fi接続のコマンドを実行します。アクセスポイント名パスワードはお使いのネットワーク環境に合わせた値にします。

sudo nmcli device wifi connect 'アクセスポイント名' password 'パスワード' ifname wlan0

sudo実行の際に、パスワードを聞かれますので、下記を入力します。

password
jetbot

IPアドレスの確認

IPアドレスの確認はifconfigコマンドを用います。

ifconfig -a

デバイス名 概要
l4tbr0 USBでPCと接続した際に使われる
wlan0 Wi-Fiで接続した際に使われる

うまく接続できない時の対処方法

USB経由でうまく接続できない場合(Mac偏)

Macのシステム環境設定ー> ネットワークを選択し、 画面下の+ボタンを押して、ダイアログが出てきますので、Linux for Tegraを選択します。 右下の適用ボタンを押します。 成功するとIPアドレスが割り振られます。

USB経由でうまく接続できない場合(Windows偏)

設定ー> ネットワークとインターネットを選択し、ネットワークの詳細設定を選択します。 ネットワーク詳細設定の画面が現れ、関連設定のネットワークアダプターオプションの詳細を選択します。 Remote NDIS Compatible Device...のアイコンをクリックして 「この接続設定を変更する」をクリックします。 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択してプロパティボタンをクリックします。 「次のIPアドレスを使う」に変更して、PC側を192.168.55.100、サブネットマスク255.255.255.0に設定します。OKボタンをクリックします。 再び、Secure Shellで192.168.55.1のJetBotへ接続してみましょう。